2015年05月27日

2015年1月18日 DSN座談会 【DSNの活動について A】

DSN座談会 【DSNの活動について @】 はこちら

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<動 画>

司会 「 それでは、動画コンテンツに進みましょう。 Aさん、よろしくおねがいします。 」

  「 SigunianチャンネルDSNチャンネルの2つがDSNの動画コンテンツです。
まず、7年前の2007年9月から、全く個人的にSigunianチャンネルとして動画を配信していました。 チャンネルにも書きましたが、2007年、あの事件があり、起こしてしまったことには弁解の余地はないにしても、事件に便乗した誹謗中傷や、無理解、誤解は目に余るものがあり、何より選手たちが不憫で、何らかの形で支援ができないかと考え、始めたのがこのチャンネルでした。
その後、4年半前にDSNがスタートし、試合のダイジェストをDSNチャンネルで配信するようになり、Sigunianチャンネルでは年度ごとの総集編を作って見ていただくチャンネルとしました。 」

司会 「 DSNスタートから4年、DSNチャンネルでA、B、Cなどのチームのカテゴリーに関係なく、また天候にも左右されず、Aさんは時間が許す限り撮り続けてこられました。 正直なところ、 『 なぜ、この人はここまでするんだろう? 』 という疑問があり、一度お尋ねしてみたいと思っていました。 」

  「 同志社ではないんですが、息子が昔ラグビーをしていて、親としてはその間は本当に楽しかったんです。 当時は保護者の立場でビデオを撮っていて、対戦チームには幼顔の西林君や森脇君が映っていたりします。
息子は中学生まででしたが、同級生たちはその後もラグビーを続けました。 でも、高校でレベルが上がると環境は厳しくなります。 中学時代あんなに輝いていた子たちですが、試され、評価され、篩(ふるい)にかけられるうちに普通の選手になり、思い悩んで自分のプレーができなくなって行きます。 『 落ち込んだ時に子どもが中学時代のビデオ、自分が輝いていたころのビデオを見ている 』 とは親御さんからよく聞かされた話です。
そんな経験から、動画をアップするのは選手向けの意味合いが強いです。
A、B、C、Dのカテゴリーにこだわらないスタンスできたのは、個々の選手には必ず、特別な思いで臨む 『 自分にとってのこの一番 』 の試合があると思うからです。 ゲームに対する思いの軽重はその選手にしか分かりませんから、撮る側としては可能な限り全カテゴリーの試合を提供してきたんですね。 『 落ち込んだりした時に、自分が頑張った姿をYouTubeで見返して心の支えにしている 』 そんな話を卒業した部員から聞かせていただいたことも影響しています。 」

司会 「 なるほど、そういうことなんですね。 選手のクローズアップが多いことも肯けるように思います。 引いて撮影する方がゲームの流れがよく分かるものですが、Aさんの動画の主役は選手ひとりひとりなんですね。 」

  「 今も昔も変わりなく高校ラグビーは厳しいでしょうし、さらにそこを乗り越えて大学まで、それも同志社までたどり着いた選手たちはすごいです。 ですから、彼らには掛け値なしのリスペクトがあります。 どのゲームでもすべての選手が主役だと思いますし、輪島さんがいつもブログで仰っているようにゲームは選手のものです。
西田組(西田主将の代)の卒部に際しては、考えもしなかったことですが寄せ書きをもらいました。 その中に 『 自分は大した選手じゃないが(動画で)取り上げられて嬉しかった 』 というコメントがありまして、それを見つけた時にグッと来たのを覚えています。 彼にとってはその試合が 『 自分にとってのこの一番 』 だったのかも知れません。 寄せ書きに書かれた気持ちのひとつひとつに胸を熱くさせられました 。」

司会 「 撮影もただ撮れば良いというわけではないでしょうし、編集する際も繊細な心遣いが必要になりそうです。 その辺りのご苦労はいかがだったでしょう。 」

  「 基本、動画は親目線です。 『 うちの息子は元気にやっているか、仲間と楽しそうにやっているか 』 が親御さんの一番の気がかりであるのはよく分かりますので、特に遠方のお母さん方は画面の隅々までご覧になっているのではと想像しながら作ってきました。
そういう点で困ったのはファンの怒声、隣りで罵詈雑言とも思える言葉で選手をなじる怒声ですね。 重要なシーンは編集でカットできませんので、音声レベルを下げたり、他のシーンの音声と貼り変えたりでなかなか大変でした。 以前、YouTubeで他の同志社の動画を見たところ、その怒声がそのままアップされていたことがあり、あれはいかがなものかと思いました。
また、負け試合は原則アップしませんでした。 他のチームからも、またファンからも負けた理由を探されるのが嫌だからですが、負けても是非みなさんに見て欲しいようないい試合の場合は同志社のいいシーンだけピックアップしたものをアップすることはありました。 」

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  「 山神監督になってビデオ撮影の方針が変更されました。 動画については様々な考え方がある中で、Aさんはどのように受け留めておられますか。 」

  「 大学ラグビーは、春、夏合宿、秋からの本番と大きく3つのシーズンに分けることができます。
2年前、秋から関西Aリーグ開幕までの間は戦略的な理由で全ての練習試合の動画を撮らないでほしいとラグビー部から要請があり、協力しました。
去年、春からの田辺での撮影禁止告知は初めてのことでした。 DSNはラグビー部のHP更新に協力し毎週のように連絡を取り合う関係でしたが、HPの告知以外に、部からの要請は特になく、DSNとしてはHPの告知に従いながら、田辺以外の会場では当該大学に、招待試合では開催事務局に許可を得て撮っていました。
春シーズン終了時に部に問い合わせをした際、初めて 『 できればAリーグ開幕まで協力してほしい 』 と言われました。例年、夏合宿は撮らないので、結果的に2年前と同様、秋シーズンから動画自粛となりました。
ただ、動画の功罪についてはいろいろ考えられますし、実際に様々な意見があることは承知しています。 動画を始めた7年前はYouTubeの解像度が低く、見にくいことからDVDに焼き直して部に寄贈したりしていました。 追いコン(*卒部生追い出しコンパ)でその映像が流されて大盛り上がりだったそうで、それ以降はラグビー部の要請に応じて夏のファミリー会や保護者会での上映用に編集したり、素材を提供したりしてきました。 今はハイビジョンでYouTubeにアップできます。 部員は各自お気に入りに登録したり、ダウンロードしたりして活用してくれているようです。
一方で、このYouTubeの画質向上はコーチにとって頭が痛いところだったかも知れません。 以前、花園の第2グラウンドで近鉄との練習試合を撮影していたところ、近鉄のコーチに徹底して妨害されたことがあります。 面白いのは 『 撮るな 』 とは仰らないで、わざとカメラの前に立って撮影できなくされるんですね。 『 そうか。 トップリーグはこうまでして情報管理するのか 』 と妙に感心したものです。 でも、撮られたくなければ当然ですね。 」

  「 確かに今は小学生でもその場で動画を撮って簡単にアップするという時代です。 勝負がかかっている当事者にとってみれば、少しでも手の内を見られる動画はなくなってほしい(笑)というのが正直な気持ちかもしれませんね。
ただ、じゃあ、関西リーグのスカパー2,3試合(加えて大学選手権も)以外、一切動画映像無しでやっていくのかという単純な問い掛けに対して、部員であれ指導者であれファンであれ大学であれ、それでいいと答えるのだろうかという疑問もあります。
実際に試合を見られなかった時だけでなく、現地で見た時でも、再度動画の中で躍動する選手達には心を動かされます。 ただの記録でない動画というメディアのもつ魅力や影響力について、いろいろな意見が当然あると思うのですが・・・。 」

  「 いろんな意見というところでは、指導者によって考え方もいろいろみたいです。 『 学生は一戦一戦で成長するので、前の試合を見ても参考になりませんよ 』 と仰る監督もいれば、 『 80分フルタイム動画は困るが、かっこいいハイライト動画は宣伝になるし、わざと対戦相手に見せておいて試合では違うゲームプランで裏をかくのもあり 』 と仰る監督もいました。 特に、結果が求められるプロの世界での騙し合いは当たり前のようで、興味深く拝聴したのを覚えています。
結局、動画は写真と違って被写体が動くだけでなく、編集作業によっては内容が大きく異なってきます。 指導者にとっては見せて良い動画もあれば、悪い動画もあるということでしょう。 ただ、見せて悪い動画で春シーズンに弱点を狙われたとしても、狙われることで課題を明確にし、克服して秋の公式戦でやり返せばいいという考え方もあると思います。 もし、強化を怠りながら 『 負けたのは動画のせい 』 と言う人がいるとすれば、それは本末転倒だと思いますし、実際の指導陣の考え方はそんな安易なものではないはずです。

また、見方を変えると、この動画の問題は 『 いったいゲームは誰のためにあるのか 』 という問いかけと同様に、 『 スポーツはいったい誰のためにあるのか 』 という問いかけでもあると思います。
大学が専任指導者を置いたり、毎年強化費を1000万円投入するようになってからは、部員とOBだけのものとは言い切れない現状があるように思っています。 A強化指定クラブは野球部とラグビー部だけですが、大学はこの2つのクラブを通じて、同志社に係わるすべてのステイクホルダー、学生、校友、保護者たちの一体感の創出と活性化を狙っているわけです。
当然、ラグビー部もその使命を自覚する必要があるわけですが、現在はラグビーというスポーツそのものが地盤沈下していることもあって、マスコミへの露出度は昔ほどではありません。 また、勝って使命を果たすに越したことはないのですが、関西の覇権に届かないのが現状です。 つまり、ラグビー自体がマスコミにあまり取り上げられず、しかもラグビー部は低迷している。 となれば、たとえ負けても人々に感動を与えるゲームをして、それをラグビー部自身が積極的にさまざまなメディアを使って情報発信することが、使命を果たすひとつの方法なのではないかと思います。 」

司会 「 ラグビー部が果たすべき社会的責任のお話ですね。 そういう側面からは確かに仰るとおりだと思います。 ラグビー部自身が情報発信するということでは以前と比べて改善はされました。 でも、 『 積極的 』 となるとまだまだで、もっとやれることがあるように思います。 」

  「 でも、現状を色々伺うと、とてもそんな余裕はなさそうです。 動画で言うと、以前は一時期金指君が頑張っていて、彼から素材の提供を頼まれてサポートしました。 でも、主務の業務が忙しくて、最後は断念したようでした。 ラグビー部がそんな状況にある中で、翌日には試合のダイジェストが見られるYouTubeですが、強化指定を受けたラグビー部の重点クラブとしてのCSR(Club Social Responsibility)の一翼を一定程度、結果としてですが、担っていたのではないかという気はします。 」

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司会  「 Aさんは今後、動画をどのように対応なさるおつもりですか。 」

  「 2007年から始めたSigunianチャンネルですがアーカイブはそのまま残して、この7年間の映像をまとめたものを最後に終わりにしました。
同志社ラグビー 【NOSTALGIA】 2007-2014
DSNチャンネルは、情報提供に徹するというDSNの方針に則って運営してきましたが、ラグビー部の考え方もあるでしょうから、協力していくつもりですが、個人的には関西大学ラグビー全体や高校ラグビーに軸足を移すつもりですので、今後はそれらの動画情報の1つに同志社があるというスタンスになるのではないかと思います。 」

司会 「 正直残念です。 お話を伺ってみると、必ずしもファンのためと言うわけではなかったようですが、実際はこの7年間、Aさんのおかげで同志社ファンの私はいい思いをしてきましたから、それがなくなるのはね・・・(笑) 」

  「 去年、関西ラグビーフットボール協会はHPを一新し、情報提供もきめ細かくなった印象があるのですが、驚いたことに、関西Aリーグ各試合のハイライト動画を配信するようになりました。
ラグビーや各チームへの興味や支持を広めるため、ひいては多くのラグビー選手の獲得やラグビーへの投資意欲を高めるために動画を活用するという流れはもう止められないものとなっているのではないでしょうか。
様々な考え方があると思いますが、純粋にラグビーファンとしては、少しでも見るべきものが増える方向なら、歓迎したいですね。 」

<フェイスブック・同志社ラグビーファンページ>

司会 「 Aさんはフェイスブック(FB)で 『 同志社ラグビーファンページ 』 を統括していただいています。 こちらについてはいかがでしょうか。 」

  「 FBは2011年の2月にスタートしました。 [ いいね! ] の数はラグビー部の公式FBよりやや少ない程度で推移しています。 無色透明の情報プラットフォームに徹するポリシーできたDSNですが、ここはやや応援色を出しています。 『 ファンというのは勝っても負けても応援するのが基本だ 』 というスタンスでコメントを書いていますが、好成績の時はいいのですが、負けが込むと途端に 『 そんな甘いことを言ってどうする 』 とか 『 善戦で満足していいのか 』 などの批判をいただきます。 負けて反省するのは部であってファンではありません。 どんなに負けても、どんなに弱くても、私は親目線で応援し続ける。これは自分の中で譲れない一線かなと思います。 」

司会 「 すごいですね、私には真似できないことかも知れません。 皮肉じゃないですよ。(笑)
ただ、そうは仰っても人間です。 そもそも煩悩にどっぷり浸かったのがファンなわけですから、負けて楽しい、何とも思わないのはファンではないような気もします。 試合で負けたり、伝わるものが薄ければAさんも面白くないはずで、その辺りの葛藤はありませんか。 」

  「 私の場合は、負けた試合の後は悶々としながら自宅に戻り、ビデオを振り返りながらシーンを選んで画像を切り出すのですが、やはり冷静さを欠いているんでしょうね。 ネガティブな感情を抑えながら、良かったシーンを思い浮かべてポジティブなコメントを書きます。 ただ、かえってそれが過剰になったりするみたいで、脳天気なやつだと思われているようです。(笑) 」

  「 応援ページなんですから、ある意味当然ですね。 同志社アトムと比べてライト・アトム、ライトなアトムという印象があります。 」

  「 確か天理戦だったと思いますが、リーチ数が3万7千人になっていてびっくりしました。 その伝播力には相当なものがあります。 もしも同志社が勝ち続けて関西リーグを制するような状況になれば、その時のリーチ数が何万人になるのか楽しみです。 今後もラグビー部の公式FBと互いに内容を補完し合いながら展開して行けたらいいですね。 」

DSN座談会 【DSNの活動について B】 に続く・・

posted by DSN at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 話題
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